プロダクトデザイン・インダストリアルデザイン(工業デザイン)・筐体設計・機構設計・CG画像制作(ビジュアライゼーション)|福岡県 北九州市 STUDIO dpi, inc.【スタジオ ディーピーアイ株式会社

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プロダクトデザインとは? プロダクトデザイナーとは?

プロダクトデザインとは? プロダクトデザイナーとは?

実は、企業の理念を反映する究極の経営戦略

企業における「プロダクトデザイン」とは、

作り手となるメーカー企業の経営理念に則った 製品開発において、

企業を、製品を、ユーザーを、環境を、社会を、あるべき方向へ導くコンセプトを掲げ、

それを正しいアプローチで具現化し、あらゆる製品開発の工程を率先して牽引する

究極の「経営戦略具現化メソッド」のようなものです。
だからこそ、製品はその企業のありのままの姿を表す

「写し鏡」となるのです。

御社のその鏡、まさか 曇ってはいませんか?

「プロダクトデザイン」と「インダストリアルデザイン」

プロダクトデザインとインダストリアルデザイン(工業デザイン)は非常に近い意味合いの言葉として使用されています。言葉そのものの成り立ちや意味するものは若干異なり、厳密にはインダストリアルデザインはより狭い範囲のデザイン行為を指し、プロダクトデザインはそれを含めて、さらに広い範囲のデザイン活動を指しています。

しかし、製品開発にデザインが関わる上で、プロダクトデザインとインダストリアルデザインの違いを意識することよりも もっと重要なことがあります。そもそも製品開発プロジェクト自体がどのようなユーザーに対して、どのような影響・利益(ベネフィット)をもたらしたいのか、また、その過程においてどのような体験(エクスペリエンス)をユーザーに与えるのか、製品やサービスのあり方を考える時、そのマッチングを図ることが最も重要です。それがマッチしないデザインはどんなに美しくてもカッコ良くても良いデザインとは言えません。

そのマッチングを図り、具体的な形状や仕様や操作方法や販売方法やプロモーション方法へと展開していく過程こそがデザイン行為ですから、その過程を経て製品をデザインしていくという意味では、 プロダクトデザインとインダストリアルデザインに大きな差はないと言えます。どちらも本来、良しとするデザインを考える上で重要視することは ユーザー と 製品・サービス役務 のマッチングであり、ユーザーにも企業に相当の利益を生み出すということに尽きるでしょう。

もちろん、企業の存在価値をどう示すのか、企業のメッセージを社会やユーザーへどのように伝達していくのかということも、企業にとっては重要な課題です。その課題に対し、プロダクト(製品)やサービスを通してユーザーの利益と企業の利益を結びつけ、企業のメッセージを伝達するのも、デザインに託された重要な役割です。

10年、20年前はプロダクトデザインやインダストリアルデザインがそこまでの役割を担うことは決して一般的ではなかったのかもしれませんが、今現在の「プロダクトデザイン」は そこまでの力と職域を持っていると言えます。ブランド開発やグラフィックデザインやWebデザインやプロモーションも含め、プロダクトデザインを軸にしたデザインマネジメントで事業全体を統括していく手法が、プロダクトデザインの本質へと直結していっています。グラフィックデザイナーや広告代理店出身のデザイナーではなく、プロダクトデザイナーが事業全体のディレクションを務め、プロデュースを行うことで、個々のデザインジャンルの垣根を越えて、プロダクトデザイン=企業のメッセージを製品に投影したブランディング となり、より 切れ間なく、矛盾なく、一貫したコンセプトで企業の想いをユーザーへと伝えていくことが可能となります。

デザインを経営にフル活用するデザインマネジメントが徐々に浸透してきた近年においては、「プロダクトデザイン」も「インダストリアルデザイン」も その重要な役割を担っているという点で、同じデザイン行為と言っても良いのかもしれません。

ただ、従来の言葉の意味として、「プロダクトデザイン」と「インダストリアルデザイン」との違いは、その受け持つ範囲ということだったのではないでしょうか。それぞれの言葉の意味を従来の役割にあてて解説します。

インダストリアルデザイン(工業デザイン)とは?

「インダストリアルデザイン(工業デザイン)」とは、大量生産を前提とした工業製品の意匠形状や材質、色彩、表面処理や印字などの加飾、それらの絶妙ななバランスを見極めながら詳細な仕様を決定していくデザイン活動です。

インダストリアルデザイナー(工業デザイナー)は、様々な素材の特性、材料加工法、材料力学、人間工学、色彩学、平面・立体構成、デッサンなどの専門分野を習得し、それらの知識とセンスを掛け合わせて 製品開発メンバーの一員として関わります。実用性と操作性と美観の合理化を図り、それらをシンプルな形でまとめ上げ、一切の無駄を省いた機能美を具現化します。その過程でコストダウンや問題解決を図り、企業のアイデンティティー(一貫した個性)を表現し、様々な価値を製品に付与します。

インダストリアルデザインはこのような様々な仕様条件を洗い出して、製品開発の初期段階において、主に意匠面などの仕様策定をする工程として、位置づけられています。

インダストリアルデザイナーは、デザインを開始する時点で、守らなければならない決め事は全て仕様書としてインプットし、コンセプトと共に、それらの条件から逸脱しないアウトプット(デザイン結果)を導き出さなければならない大変な重責を負っています。それが、製品の売り上げにも直結することは言うまでもありません。

プロダクトデザインとは?

「プロダクトデザイン」という言葉は、インダストリアルデザインの領域を含みます。それゆえ、プロダクトデザイン=インダストリアルデザインと考えても おおかた 間違いではありません。

ですが、インダストリアルデザインが大量生産を前提とした工業製品そのものを対象としたデザイン行為であるのに対し、プロダクトデザインは、”使い方”自体のデザイン(提案・策定)や、製品の存在があるからこその体験(ユーザーエクスペリエンス)、”売られ方”や”魅せ方”(プロモーション方法)など、製品を取り巻く事象までも含めた包括的なデザイン行為(企画・仕様の策定)です。

また、大量生産を前提とした工業製品に限らず、手作りの一品モノや、ガラス・陶器や木製品などのアート寄りな製品のデザインも含めており、広い意味で、立体物のデザインとも言えます。

ですが、ここでは、企業における大量生産を目的とした工業製品のプロダクトデザインを指して、さらに詳細を解説します。

プロダクトデザイナーの役割とは?(総合監督が指揮をとる万能な製品開発メソッド)

製品開発におけるプロダクトデザイナーの役割、問われる資質とは何でしょう?
プロダクトデザイナーは上手に絵が描ければ良い訳ではありません。単にカッコ良い形、美しい形を求め、自分の個性を世界にアピールする芸術的能力が優れていれば良いという訳でもありません。

当然、自身のアイディアを練り上げるために、自身がその時その時の考えを記していける表現力が必要ですし、関係者やクライアントに対して、考えを伝えるための表現力は絶対に必要となります。
ですが、肝心なのは、「何を表現するのか?」です。その「何」を生み出すベースとなる能力が備わっていなければなりません。

では、どんな能力が必要なのか。
まず、第一に、その時代、その時代の世の中の状況を見極め、様々な潜在的ニーズを汲み取り、「新たな価値」を提案できる能力が必要です。
次に、様々な問題を解決する「問題解決の手段」を提案できる能力が必要です。
そして、それらを製品の形状や機能に展開し、そこから無駄を省き、洗練させ、それが形(デザイン)となる”機能美”をまとめ上げるコーディネート能力が必要となります。

もちろん、大量生産できない形状や、コストに見合わない形状・製法では意味がないため、常に実現性を考慮しながらアイディアを重ねて練っていく必要があります。
ですから、射出成形や鋳造、プレス加工等の様々な制約や、金型の構造や原理、材料の特性に関する知識はもちろん、基本的な筐体設計や機構設計が出来なければ、細部まで十分に責任を持ったデザインを次工程に渡すことは出来ません。

実際に金型の金額がいくらぐらいになるのか、成形品やプレス品の単価がいくらくらいになるのか、組立工賃はどのくらいかなどのコスト面における知見、検査や品質管理における要点、物流やプロモーション、様々な販売方法についても熟知していなければなりません。それらを製品コンセプトに合わせて最適化し、一貫して製品のデザインに反映する必要も出てくるからです。

そして何より、ユーザーの置かれている環境や使い勝手について、ユーザーと同じ目線で感じ取れるセンスも必要となります。快適なユーザビリティについて、また社会や環境について、常に考えを巡らせてより良い仕組みづくりを実行できる能力が必要となります。

最近ではユーザーエクスペリエンスやデザインマネジメント、デザイン思考という言葉が一般的なビジネス用語としても頻繁に使われるようになりました。
従来、何十年も前からプロダクトデザイナーにとっては当たり前であった、ユーザーの普段の行動や製品の操作方法やその時の仕草やそれを取り巻くストーリーなどを考慮したデザイン手法、製品開発手法が、今になって注目を浴びるというのは、少し遅すぎるような気もしますが、それだけ工業デザイナーという職種自体が閉鎖的で一般には知られざる世界であったということですし、これから先、プロダクトデザイナーを目指す若者が増えてくれることにも期待ができるということでしょう。

このように、プロダクトデザイナーは製品の生まれる前のゼロの状態から、製品が徐々に形を成し、産まれ、出荷され、実際に使われ、廃棄 又は リサイクル・リユース、リピート購入されるまでの製品の一生の筋書きを描く脚本家であり、それを的確に具現化するための総合監督のようなものです。

STUDIO dpi オフィシャルブログの中でも「プロダクトデザイン」についてご説明しています。
ブログ記事「プロダクトデザインが医療機器の治療効果にも影響する!?」もぜひご覧ください。

プロダクトデザインやインダストリアルデザインの領域の変化(時代と共に意味合いは変化していく)

産業革命以降のインダストリアルデザイン
プロダクトデザインは、美しさに加えて、実用性が求められるようになった。
プロダクトデザインの役割の変化
プロダクトデザインとインダストリアルデザインの違い
ユーザーエクスペリエンス
さりげなく存在する「無」のデザイン

先に、「プロダクトデザイン」と「インダストリアルデザイン(工業デザイン)」それぞれの従来の意味合いを解説しました。しかし、言葉の意味は徐々に変化してきており、今となっては範囲の違いもなくなってきているのかもしれません。
言葉の意味は、時代と共に変化し続けていくものです。一概に普遍的な意味合いで「プロダクトデザインやインダストリアルデザインとはこのようなものである。」と単純に定義することはできなくなってきているのです。

歴史をさかのぼりると、今から約200年ほど前の1830年代の産業革命と共に、「工業製品×デザイン」と言う行為と成果に対して企業も消費者も徐々に意識が芽生え始めた工業デザイン創生期の頃は、意匠の美しさを求めるという意味合いが強く、芸術的な感性を工業製品に投影するという役割がそのほとんどを占めていたのかもしれません。色や素材や形状など 意匠の装飾、いわゆる「美観・美感」を付与するという役割がインダストリアルデザイナーに課せられた最初の命題だったのでしょう。

それが徐々に、芸術家や建築家やエンジニアや職人など様々な分野から知識を持ちより、「美しさ」だけではなく、「実用性=使いやすさ」を付与する役割を担うようになっていったのです。最初は「意識」するだけであった デザイン が やがて「思想」となっていったことは、今日のデザインの進化につながっていく最初の一歩目だったのかもしれません。

さらに、機械化による大量生産の技術が世界的に進み あらゆるモノが世の中に溢れだし、企業間の競争が激化してきた1970年代以降、デザインは競合他社との差別化や独自性を生み出すための手段となり、1990年代後半では、デザインの世界にも3D-CADなどのツールが普及し始め、デザインは 設計部門や製造部門との連携を通して新たな価値を付与する製法や素材を生み出す手段となり、コストダウンの手段ともなりました。

1990年代後半に爆発的な勢いでインターネットが普及し始め、プロダクトの工業的側面、商業的な側面、消費者の側面、社会・環境的な側面などあらゆる情報が視覚化されて溢れかえる時代となり、デザインは売るための手段となり、顧客を満足させるための手段となり、時を演出するための手段となり、企業経営を左右するほどの影響力を持つようになり、企業や世の中に革命を起こすための手段とまでなりました。

「ユーザーエクスペリエンス(製品やサービスの存在により、顧客が得る特別な体験)」という言葉に代表されるように、プロダクトデザインは企業理念に端を発し、様々なプロセスを経ながら、モノや人や社会のあるべき姿を定義し、企業から発せられた愛と情熱を余すとこなくユーザーに伝達する手段となりました。

今日、「良いデザイン」という漠然とした評価を求めてデザインをする行為は、前述のような思想を基に 最善の”あるべき姿”を導いていくことを意味しています。
どこまでのことを考えてデザインすれば良いデザインだと言えるのか?「プロダクトデザインはここまで考えないといけない。」「インダストリアルデザインならここまで考えれば十分。」といった領域の違いも、今現在は無くなってきているのではないでしょうか。今現在は 同じ意味合い と言わざるを得ないほど、企業におけるデザインの役割自体が進化してしまったのです。

私、上野和宏は プロダクトデザイナーとして四半世紀ほどを過ごしました。その全ての経験をもって考えても、今後、「デザイン」という言葉がどれほどの意味を持つようになっていくのかは想像もつきません。

しかし、究極に到達した状態だけはイメージできています。
100年後、数千年後、いつの日か、究極の進化を遂げた「デザイン」の姿があるとしたら、それは「無」なのではないかと思います。

究極を言えば、この世の全ては 何らかの意図によって命を吹き込まれ、この世に出現したと同時に すでにデザインされているものです。「デザイン」という言葉の意味合いが全ての分野の全ての物事を網羅し、この世界のあらゆるものを飲み込んでしまった時、それはもやは「デザイン」という概念も意識も思想も存在しないのと同じことになるのだと思います。
意識することもなく、常に、万物にデザインが施され、そこに存在している。すなわち「全」であり「無」の状態です。

いつか、そんな状態になる日が来ることがあるのかどうか分かりませんが、そこに至るまでは、私達プロダクトデザイナーがその進化を進める役割を担っています。
「デザイン」という言葉はこれからも進化し続けます。進化させていきます。私達プロダクトデザイナーが限りなく「無」に近づいていけるように一歩一歩前に進めていきます。だから、もう「プロダクトデザイン」や「インダストリアルデザイン」といった些細な違いを気にしているような時代ではなくなった ということに、多くの人が気づかなければ ならないのかもしれません。

プロダクトデザイナーも様々(余談)

少し哲学的な話になりましたが、一般的には、プロダクトデザイナーとは 製品開発・製造・プロモーション・販売など、広い知見を持ち、万能な開発メソッドを持ち合わせる者 としてご説明してきました。

 

しかし、工業製品を対象とした「プロダクトデザイナー(インダストリアルデザイナー)」の中には、金型のことは詳しく知らない、コスト的なことはあまり分からない、設計はほとんどできない、図面はほとんど書けない、と言う方も結構いらっしゃいます。
非常に惜しい事です。

せっかく、心血を注いで練りに練って生み出したデザインが、実は成形できない形であったり、製造できれるけどもコストが全く見合わなかったり、過剰な加飾であったりと、あまりに実現性が低いために、またデザインし直す、設計し直す というのは、本当にもったいない話です。

様々な無駄が生じますし、自身が3D-CADで意匠データ(または完全設計データ)を作り上げて次工程(設計部門や金型メーカーなど)へ渡すところまで造形を行わなければ、デザイナーの細かな意図を完全な形で伝えることはできないのですから。

できることであれば、全てのプロダクトデザイナー(インダストリアルデザイナー)が、製造面における深い知識を持ち合わせ、確かな実現性を持つデザインをして、寸分の狂いもない正確な意図をデータ化して次工程へ渡せる手段を持ちたいものです。

今や、設計ができない、分からない、製造や加工のことが分からない、品質管理やプロモーションや販売の事が分からない、流行やユーザーの気持ちが理解できない・・・では、デザイナーも務まりません。
今、製品開発において求められるプロダクトデザイナーの資質は、モノづくりにおける総合力と言えるでしょう。全てを理解、把握できていてこそ指揮が取れますし、そのコントロールができます。
これからのプロダクトデザイナーは射出成形やプレスや組立の現場、品質管理の現場、営業に同行して、商社や小売店の現場、ブランドWebサイトやECサイト制作の現場など、様々な現場を見たり経験したりして、プロダクトの全貌を理解した上でデザインをする必要があると言えます。
デザイン事務所においても、そのための社外研修などの教育システムが必要なのではないでしょうか。

(ここからは、余談ですが)福岡県や北九州市ではプロダクトデザイン事務所やプロダクトデザイナー自体が少ないため、まだまだ一般の方にとっては認知度の低い職種となっています。
製造業やプロダクトデザイン業界の活性化のため、福岡・北九州地域の人材教育や技術向上を図るため、弊社では、今後、製品デザインワークショップや技術セミナー等の開催準備を進めています。また、福岡圏内に限らず、九州各地や山口県でも開催する予定です。詳細が決まり次第 発表いたしますので、お見逃しなく、遠方の方もぜひ皆さんご参加ください。

また、デザイン事務所様や設計開発部門のお客様に、最適なデザイン・設計ソリューションとして、統合的な3D-CADシステム「TOPsolid」シリーズの導入をご提案する販売代理店業務も行っております。
3D-CAD/CAMシステム導入についてのお問い合わせ、ご相談も随時受け付けております。

STUDIO dpi オフィシャルブログの中でも「プロダクトデザイン」についてご説明しています。
ブログ記事「プロダクトデザインが医療機器の治療効果にも影響する!?」もぜひご覧ください。

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